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原爆を視る展の中止

 目黒美術館で4月9日から5月29日まで開催予定だった「原爆を視る」展が中止されたと、昨日(4月21日)の東京新聞に載っていました。「福島第一原発の事故や、被災者の心情を考慮」との理由だそうです。

 展示では、丸木位里・俊夫妻の「原爆の図」が目玉として掲げられる予定でした。故郷の広島に「新型爆弾が落とされた」と知った画家の丸木位里氏が、原爆投下の3日後から現場に入り、その体験をもとに夫婦で描き続けた作品です。

 1982年に描かれた第15部の「長崎」で締めくくられる作品の中には、第7部「焼津」(1955年)という作品もあります。1954年にビキニ環礁で行われた水素爆弾の爆破実験によって被爆した、静岡県焼津のマグロ漁船、第五福竜丸にいつて描いた作品です。

 米国によって造られた核兵器に被爆した国が、このたびの「フクシマ」では、自らが造り出した核によって被爆しました。ブラック・ユーモアにもならない、非常に重く暗い現実です。原爆を描き続けた丸木夫妻が生きていたら、「フクシマ」を描いたのでしょうか。

 「原爆の図」を収蔵する丸木美術館(埼玉県東松山市)では、「原爆を視る」展とは別に、独自に「チェルノブイリから見えるもの」と題した展示を、5月3日から6月11日まで行うそうです。

 期間中は、チェルノブイリ原発事故を撮っている写真家・映画監督の本橋成一さんやフォト・ジャーナリストの豊田直巳さんのトークショーも予定されているようです。

 丸木美術館「チェルノブイリから見えるもの」

 ウノカズタカ

福島第一原発のコピー

福島第一原発の外観。原発からおよそ2キロ北の海岸線から(4月15日撮影)
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