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池澤夏樹イッキ読み

 池澤本
 
 作家・池澤夏樹にハマってます。
 
 年間購読している『ナショナル・ジオグラフィック日本版』に昨年から「日本うるわし列島」というシリーズが掲載されていて、毎回、一流の写真家によって撮影された日本各地の写真と、作家・池澤夏樹のエッセーが掲載されているんです。
 
 それがとてもいいんです。
 
 載っている写真は構図、光、色彩、どれもすばらしく、日本の魅力を十二分に伝える上等なものです。でも、そこに池澤さんの言葉が加わると、上質な写真が伝える視覚的世界のさらに奥に意識が引き込まれ、時空的な広がりを持つ世界に心が連れて行かれるんです。

 写真を手段に物事を伝える僕からすると、ちょっと恐ろしいくらいの言葉の力。

 毎号、楽しみにしている池澤さんのエッセーですが、彼の著書は今まで『ハワイイ紀行』しか読んだ事が無かったんです。『ハワイイ紀行』も良い本ですが、資料的価値の高い著書なので、まさに、ハワイを知るための参考図書として読んでしまいました。実際、数年前にピースボートに乗ったときに参加した、「地球大学」というセミナーの参考図書だったし。
 
 それで、ナショジオでの印象がなんとなく頭にあったので、昨年の大晦日にたまたま寄ったブックオフで「あっ池澤夏樹!!」と不意に思い出したんです。文庫コーナーを探してみると芥川賞受賞作の『スティルライフ』がありました。読むなら王道からせめてみようと購入。ついでに、隣にあった『南の島のティオ』もなんだか暖かくて緩そうなタイトルだなと、購入。

 かくして、お正月から『スティルライフ』を読んでしまったら、池澤夏樹の世界に完全にどっぷりハマってしまったのです。
 
 理系に強いというのは前々から知っていたし、読んでみるとたしかに専門的な言葉とか数字が登場してくる。でも驚いたのは、その理科的な知識の豊富さじゃなくて、理科的な物事を語るときの言葉の"まるさ”。

 ちょっと読み飛ばしたくなるような専門用語や、頭の回転が一瞬止まる数字は間々出てきますよ、でも、池澤さんの紡ぐ言葉には理科的な”カクカク”した感じが無いんです。

 なんか、理屈で説明を尽くす理科的世界と、理屈では説明しきれない人間の心のひだとを、お洒落に繋ぎ合わせちゃう感じ。

 池澤夏樹ファンの方からすれば「何をいまさら」ですが、ほんとすばらしいですね。

 『スティルライフ』『南の島のティオ』と一気に読んで、Amazonで他の作品をチェック。すると『カデナ』『沖縄式風力発言』と発見。なんで沖縄で「風力発電」と思ったら「発言」でした。今月末からまた沖縄へ行く予定なので、これまたタイトルで即買いです。

 ほかに『新世紀へようこそ』はレビューが気になって。『イラクの小さな橋を渡って』は写真家・本橋誠一さんの写真が使われているのとの理由から買い物かごへ。合計4冊購入。

 『カデナ』は、これまた僕のハートをがっちりつかんだ。仕事を後回しにして2日で読み切ってしまった。『カデナ』についても語りたいけれど、長くなってしまったのでまた今度の機会に。

 ではでは。

 ウノカズタカ
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